かつて映画館だった輕便路の「昇平戲院」の傍らに立つこのレンガ造りの建物は「昇平戲院」の時代背景をイメージして建てられた。九份茶坊の歴史的建築物の保存と活用という考えから生まれ、洪志勝の生活美学の実践と言える。レンガ造りの外観はバロック調のアンティーク風な建築様式を採用している。度々紅毛城(淡水)等の古蹟と間違われるのも無理ない。敷地内にはガジュマルの老木があり、オーナー自らメンテナンスを施し、暑い日には心地よい日陰が提供できるようにしているばかりでなく、空間に重要な役割を果たしている。瑞芳風景区きっての模範建築の一つである。
温かみある赤レンガの店内には数々の陶芸品が陳列されている。
店内にはアーティスト洪志勝がデザインし、自ら加工した、大量のステンレス鋼を使った家具が配置されている。重厚感と素朴さを兼ね備えたやテーブルやカウンターはとても印象深い。ステンレス鋼と紅木を合わせたデザインは画期的でこれまで例を見ない。